2024年6月から電気料金の値上げが発表されました。生活防衛としてインフレ株でヘッジするアイデアについて共有します。
2024年6月から、日本の主要な電力会社は電気料金を引き上げることを発表しました。
この値上げは、再生可能エネルギー発電促進賦課金の増加と政府の電気・ガス価格激変緩和対策事業の補助金の半減に起因しています。
これにより、家庭の電気料金の値上げが見込まれています。この背景には、液化天然ガス(LNG)や原油の価格上昇も大きな影響を及ぼしています。
一般的な節電のアイデアについて
電気料金の値上げに伴い、家庭の支出を抑えるための節約方法を検討することは1つのアイデアです。エネルギー効率の良い家電の使用や断熱材の改善、タイマー機能の活用などが具体的な方法として挙げられます。
LED照明やエネルギースター認定の家電を使用することで電気消費量を抑えることができ、断熱性能を向上させることで冷暖房の使用を減らし、エネルギーコストを削減することができます。
さらに、エアコンや照明などにタイマーを設定することで、必要な時にだけ電力を使用し、無駄を減らすことができます。
投資による生活防衛のアイデア
一方で、電気料金の値上げを見越して電力会社の株に投資することも有効な生活防衛策の一つでした。
もし1年前に電力会社に投資していた場合、現在の株価の推移からその恩恵を享受することができました。
沖縄電力以外の株価は過去1年で大きく上昇しています。
物価上昇で赤字だった業績が値上げや政府の援助により黒字化したことで、大きく株価が伸びる結果となりました。
つまり、一年前に株を購入しておけば、インフレ上昇分のヘッジができていた可能性があります。
なお、当然ながら投資なので必ず上昇するとは言えず、これからさらに上昇するかも不確定で、銘柄の分析は大切です。
それでは、上昇率の大きかった銘柄について、確認してみましょう。
東京電力(9501)のケース
まずは、東京電力のケースについてです。
東京電力は、日本最大の電力供給エリアを持ち、首都圏の膨大な電力需要に対応しています。
このため、電気料金の値上げが直接的に収益増に繋がりやすいです。
また、再生可能エネルギーへの投資も進んでおり、これが投資家からポジティブに評価されていた可能性もあります。
北海道電力(9509)のケース
続いて北海道電力のケースについてです。1年前と比べて株価は150%増となりました。
北海道電力は、寒冷地特有の高い電力需要を背景に、冬季の暖房需要が大きく、電気料金の値上げが収益増に寄与しています。
さらに、北海道では政府支援を受けて先進的な半導体工場を設立する予定です。
このプロジェクトは、北海道を日本の第3の半導体拠点として位置付けるものであり、地域経済の活性化と電力需要の増加に寄与しています。
九州電力(9508)のケース
最後に九州電力のケースについてです。1年前と比べて株価は98%増となりました。
九州地方は「シリコンアイランド」として知られ、半導体産業の拠点となっています。
TSMCが熊本県に新しい半導体工場を建設しており、これが地域の電力需要を押し上げています。
このようなインフラ投資と経済成長が、九州電力の株価上昇を後押ししています。
まとめ・サマリー
本日の解説をまとめます。
電気料金の値上げは家庭にとって大きな負担ですが、節約の工夫をすることで支出を抑えることができます。
また、電力会社などインフレで恩恵を受ける企業の株に以前から投資しておくことで、生活防衛の一環として経済的なリスクをヘッジすることも1つのアイデアです。
投資を通じてインフレの影響を緩和し、長期的な経済安定を図ることが1つの生活予防のアイデアとなります。
なお、株式投資は利益を得られる可能性もありますが、損する可能性もありますので、ご注意ください。