はじめに、投資の世界には多くの法則や原則が存在しますが、特に初心者にとって分かりやすく、実用的なのが「72の法則」です。
この法則は、投資における複利の効果を理解しやすくするためのものです。
複利とは、元本だけでなく、それについた利息や配当も再投資して、さらに利息を生み出すことを意味します。
72の法則の概要
「72の法則」とは、投資の元本が2倍になるまでの大体の年数を簡単に計算する方法です。
この法則によれば、年利回り(パーセンテージ)を72で割ることで、元本が2倍になるまでの年数を見積もることができます。
例えば、年利回りが10%の場合、72 ÷ 10 = 7.2年で元本は2倍になります。
同様に、年利回りが20%なら、72 ÷ 20 = 3.6年で2倍になると予測できます。
参考:日経平均の2023年の上昇は28%でした。
リスクとリターンのトレードオフ
投資において重要なのは、リスクとリターンの関係です。
一般に、リターンの期待値を高く設定すると、それに伴ってリスクも高くなる傾向にあります。
例えば、株式投資は比較的高いリターンが期待できますが、市場の変動によるリスクも大きいです。
一方、定期預金のような安全な投資は、リスクが少ない分、リターンも低めです。
投資の醍醐味
投資の醍醐味は、このリスクとリターンのバランスを自分なりに見つけ、市場の動きを予測し、賢く資産を増やすことにあります。また、投資はただお金を増やすだけでなく、経済や企業の動向を学ぶ機会でもあります。
新しいNISAのような制度は、特に投資初心者にとって、低リスクで投資を始める良い機会を提供しています。
投資を通じて、自分自身の金融知識を深め、リスク管理を学び、長期的な資産形成を目指すことが重要です。72の法則は、その第一歩として理解しておくべき基本的な原則の一つです。
安全な投資から始め、徐々に経験を積みながら、自分に合った投資戦略を築いていくことをお勧めします。