
今年に入ってから“新NISAはじめました”っていう声、まわりで一気に増えましたよね。
SNS じゃ“評価益プラス30万円!”なんて歓喜のポストの横で、“うっかり高値掴みして−20%…”と嘆くぼやきも並んでいる。結局この差を生むのは、銘柄を決める前にどれだけ一次情報を自分で咀嚼できるか、ここなんです。
そこで頼りになるのが、創刊からおよそ90年、東洋経済の『会社四季報』。年に4回、記者さんたちが日本全国の上場企業を取材して、なんと来期、再来期の数字まで推計しちゃう。
ページを開くと売上や利益はもちろん、各種指標に配当利回り、それに“現場の空気”を感じる短評までギュッと詰まっている。
要は“企業という生き物のカルテ”を丸ごと渡してくれるのが四季報なんです。今日ご紹介するのは、その四季報ブランドをさらに使いやすく伸ばした五種類。さぁ、順番に深掘りしていきましょう!
通常版:日本株4,000社の母艦

まずは王道の『会社四季報』通常版。最新号は約二千ページ、東証に上場するほぼ四千社を一冊にぶち込んでいます。
しかも数字は過去実績と今期予想に加えて二期先の見通しまで三段重ね。たとえば“営業増益率ランキング”なんて特集をパラパラ眺めてるだけで、『お、この会社は次の決算で化けそうだぞ』と宝探し気分になれる。
ページ右肩に小さくある“記者のひとこと”は侮れません。『新工場が秋に立ち上がり採算改善』『原材料高でも値上げが進み益線強い』なんてリアルな現場の声が一行で刺さる。
投資家なら買いタイミングのヒントになるし、就活生なら伸びる会社の将来性を読み解ける。さらに優待派には嬉しい“株主優待マーク”も完備で、クオカードやお米券が狙い撃ち。日本株を語るなら、まずこの通常版が母艦です。
ワイド版:読むほどラク、書くほど身につく

とはいえ文字がちっちゃくて目がつらい、ノート代わりに書き込みたい、そんな声に応えて生まれたのが『会社四季報ワイド版』。
ページを開いたときの視界の広さにきっと驚きますよ。細かい数字もスッと頭に入りそうです。余白がたくさんあるので『ここは原価率に注目』なんてメモを書き込んだり、自分だけの注釈を色ペンで入れたり、本当に“紙のExcel”状態。
毎回特徴のある特集が準備されています。机に開きっぱなしでいつでもチェックできる据え置きの一冊、長時間モニターを見る人の目の休憩所にもなってくれます。
プロ500:伸びしろエリートの濃縮エキス

次は“情報は欲しい、でも時間はない”派のあなたに『会社四季報プロ500』。編集部が増益率や財務健全性、株価勢い、連続増配などでフィルタリングして、伸びしろたっぷりのエリート企業だけを500社抜き出しました。
しかも各ページはチャート、売上と利益の棒グラフ、主力製品の写真まで載せてくれる。毎回、最新のトレンドのテーマに対して、その関連銘柄が示されているので、“お、この会社に材料が波及しそうだ”と仮説を立てるのも楽ですね。
プロの銘柄リスト作成に何時間もかける方法もありますが、この一冊で概要を把握するのも1つのアイデアです。その浮いた時間でIR資料を読み込めば、もう立派なファンドマネジャー気分ですね。
業界地図:業界を空から俯瞰

企業個別を掘る前に“そもそも業界ってどう動いてるの?”と全体を俯瞰したいなら『「会社四季報」業界地図』。
ページを開くと、自動車なら鋼材から販売店、リサイクルまでサプライチェーンが矢印でつながり、主要プレーヤーのシェアが円グラフでドン。コスト構造やM&Aの履歴がタイムラインで並び、たった数分眺めるだけで、部品価格が上がったら利益を削られるのはどこ、なんて因果がパッと見える。
最先端のテーマが掲載されていたり、業界平均や営業利益率、社員の平均給与までベンチマーク表などが掲載されることもあり、この会社は業界平均より利益率が高いのになぜ株価は低い?”なんて歪みも探せちゃう。
営業職なら顧客の upstreamやdownstream を瞬時に掴んで提案に深みを出せるし、就活生は“5年後の業界地図”を描く材料にもなる。知識を俯瞰で立体的にしてくれる“空飛ぶドローン”みたいな本です。
米国会社四季報:ドルの壁を越える指南書

そして最後は海の向こう、ドルの壁を一気に破る『米国会社四季報』。レイアウトは日本版と共通なので、英語を読む負担はありません。
各種指標が一目で比較できます。巻頭特集では、毎回トレンドに即した特集が組まれたりします。海外投資デビューの心強い相棒です。
まとめ:五剣を揃えて情報武装完了!

いかがでしたか? 通常版で網羅、ワイド版で熟読、プロ500で時短抽出、業界地図で俯瞰、米国版で世界に拡張。
数字を味方にマーケットという迷宮をスイスイ切り開いちゃいましょう。それじゃ、また次の動画でお会いしましょう。グッドラック!
※ 本動画の解説は1例です。投資は自己責任でお願いします。
※ 各商品の