最近、株価が急速に下落しています。特にグロース株、マザーズ指数に組み込まれている株価は、今年最安値となってしまいました。
一方、割安で株を購入するチャンスでもあります。今後も株価は下落を続けるかもしれませんが、安く株を購入できるチャンスですので、今のうちから割安な株を注目銘柄として抑えたいところです。
アイデア 1 PBR , PERで安い銘柄をチェック
PBR(Price Book-Value Ratio)とPER(Price Earnings Ratio)は、株式の価格評価に使用される指標です。これらの指標は、株式の価格が適正かどうかを判断する際に、投資家やアナリストによって参考とされます。
PBR (Price Book-Value Ratio)
PBRは、株価と1株当たりの帳簿上の純資産価値(簿価)の比率を示します。具体的には以下の式で計算されます。
- PBRが1よりも大きい場合、株は簿価よりも高い価格で取引されていると言えます。逆に、PBRが1より小さい場合、株は簿価よりも安い価格で取引されていると解釈されます。
- 低PBRは、株が過小評価されている可能性があることを示す一方、高PBRは過大評価されている可能性を示すことがあります。
PER (Price Earnings Ratio)
PERは、株価と1株当たりの利益(EPS:Earnings Per Share)の比率を示しています。具体的には以下の式で計算されます。
- PERが高い場合、投資家は将来の成長を期待しており、そのために高い価格を支払っていると解釈されることが多いです。
- 逆に、PERが低い場合、株は過小評価されている可能性があると見なされることが多いです。
これらの指標は、投資判断の参考の一つとして使われますが、単独での使用は推奨されません。市場の状況、業界の平均、会社の成長性や財務状態など、多角的な視点からの分析が必要です。
アイデア 2 上場来安値株 年初最安値株を調べる
毎日更新されるので、毎日確認するのがオススメです。但し、当然今後の成長を加味して銘柄の選別は必要です。
「上場来安値株」と「年初最安値株」を調べる際のメリットには、以下のような点が考えられます。
- 価値の発見:
- 株価が上場来の最安値や年初の最安値に近い場合、それは過去の価格動向と比較してその銘柄が安価に取引されている可能性が高い。そのため、適切なリサーチを行い、その低価格が一時的なものである場合、投資のチャンスとして考えることができる。
- 過去の価格動向の確認:
- 価格の過去の動向を知ることで、株価の下落が一時的なものなのか、それとも根本的な理由があるのかを判断する材料となる。
- センチメントの分析:
- 市場のセンチメントや悪材料、好材料などがどれだけ株価に影響を及ぼしているかを評価する手助けになる。特定のニュースや業界全体の動向など、株価の低下の背後にある要因を探ることができる。
- リスク評価:
- 価格が低下している株式にはリスクが伴う場合が多い。しかし、そのリスクを正確に評価することで、収益のチャンスとリスクのバランスを取ることができる。
- 配当利回りの評価:
- 株価が低下している場合、もし同じ配当が維持されていれば、配当利回りは高まる可能性がある。高い配当利回りを持つ株式は、インカム投資家にとって魅力的な選択肢となることがある。
ただし、上記のメリットだけでなく、価格が低下している理由を正確に理解し、自身の投資戦略やリスク許容度に合わせて適切な投資判断を行うことが重要です。
アイデア 3 配当利回りの高い株を調べる
景気後退などで今後も配当を払い続けられるビジネスモデルであるか、確認は必要ですが、インカムゲインの確保も1つのアイデアです。
配当利回りの高い株を調べる際のメリットは以下の通りです。
- 収益の安定性:
- 配当を支払う能力がある企業は、一定の収益を持続していることが多い。そのため、高い配当利回りの株を保有することは、株価変動によるリスクをある程度緩和し、安定した収益を期待することができます。
- インカム投資の機会:
- 配当利回りが高い株式は、インカム志向の投資家にとって魅力的です。これは、資本利益だけでなく、配当としての収入も得ることができるからです。
- 株価の下支え効果:
- 企業が安定して高い配当を継続して支払っている場合、その配当が株価の下支えとなることが期待されます。これは、投資家が高い配当を求めてその株を保有し続ける傾向があるためです。
- 企業の財務健全性の指標:
- 高い配当を継続的に支払っている企業は、その支払い能力があることを示しています。これは、企業の財務健全性やビジネスの安定性の良い指標となります。
- 再投資の選択:
- 配当を受け取った後、その資金を他の投資機会に再投資することも可能です。これにより、資本の複利効果を利用して長期的な資産成長を目指すことができます。
ただし、高い配当利回りの株を調べる際には注意点もあります。配当利回りが高すぎる場合、それは企業の財務状態やビジネスモデルに問題がある可能性を示す警鐘ともなり得ます。そのため、配当利回りだけを基に投資判断を下すのではなく、企業の全体的な財務状態や成長性、業界の状況など、多角的な観点から分析することが重要です。
金利の影響も及ぼされてますので、金利の勉強も忘れずに!