近年、中国を中心とした経済活動における懸念が増してきました。
不動産大手の中国恒大集団、米国で破産申請 米報道https://t.co/B89THlFBXy
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 17, 2023
中国の信託大手、中融国際信託が販売する数十の投資商品について、先月末から期日までに支払いを履行できていない状態が続いており、投資家が北京にある建物の外で「お金を返せ」などと叫んで抗議。https://t.co/eJGNssI9Ca pic.twitter.com/Hfx56yZ5ZZ
— ロイター (@ReutersJapan) August 18, 2023
経済の巨人としての中国の動向は、世界中の株価に大きな影響を与えています。
リーマンショック や 中国ショックという言葉がtwitterでつぶやかれつつあります。
多くの市場では好調な株価の動きが続いているものの、未来は予測不可能。好調が続く局面とみる声もあれば、中国経済の不安感から株価が下落するとの懸念も存在しています。
実際、中国株の保有を減らしているという投資家情報も流れてきます。
米著名投資家、巨大IT・中国株離れhttps://t.co/RVsvX9x1lS
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 18, 2023
サード・ポイントがアルファベット株保有を70%減らし、レイ・ダリオ氏創業のヘッジファンドは中国株の3分の1を処分。一方、生成AI普及で半導体関連投資は活発です。 pic.twitter.com/eINx93qERM
その中で、株価の下落に対してどのように投資すればよいか、というアイデアを取り上げたいと思います。
ベアやインバース型の ETF / ETN
1つのアイデアとしては、現物株と同様に購入できる、東証のETFやETNの中で、指数のマイナスの値動きを追尾する銘柄に投資することです。
これらは「ベア」や「インバース」とも呼ばれる商品で、株価が下がると利益が上がる特性を持っています。
また、さらにリスクを取ることで大きなリターンを狙うために、マイナス2倍などのレバレッジをかけた商品も存在します。
コード | 銘柄 名 |
---|---|
1356 | TOPIX ベア 2倍 上場投信 |
1360 | 日経平均 ベア 2倍 上場投信 |
1366 | iFree ETF 日経平均 ダブルインバース・インデックス |
1368 | iFree ETF TOPIX ダブルインバース(‐2倍)指数 |
1456 | iFree ETF 日経平均 インバース・インデックス |
1457 | iFree ETF TOPIX インバース(‐1倍)指数 |
1459 | 楽天ETF‐ 日経 ダブルインバース 指数連動型 |
1465 | iFree ETF JPX 日経400インバース・インデックス |
1466 | iFree ETF JPX 日経400ダブルインバース・インデックス |
1469 | JPX 日経 400 ベア 2倍 上場投信(ダブルインバース) |
1569 | TOPIX ベア 上場投信 |
1573 | 中国H株 ベア 上場投信 |
1580 | 日経平均 ベア 上場投信 |
2032 | NEXTNOTES 香港ハンセン・ベア ETN |
2034 | NEXTNOTES 韓国KOSPI・ベア ETN |
2037 | NEXTNOTES 金先物ベア ETN |
2039 | NEXTNOTES ドバイ原油先物ベア ETN |
2041 | NEXTNOTESNY ダウ・ベア・ドルヘッジETN |
2047 | NEXTNOTES インドNifty・ベア ETN |
2238 | iFreeETF S&P 500 インバース |
2249 | iFreeETF S&P 500 ダブルインバース |
2842 | iFreeETF NASDAQ 100 インバース |
2870 | iFreeETF NASDAQ 100 ダブルインバース |
投資のメリット
この手の商品を利用する最大のメリットは、投資した金額以上の損失が出ない点です。
一般的な信用取引で、売りから入る場合、株価が上がり続けると損失は無限大になり得ますが、ETFのベアやインバースの商品ではその心配がありません。
現物と同様、投資金額以上に損失が広がることがないのが1つのメリットです。
考慮すべきリスク
当然、そもそも マイナス側に触れることを想定しているので、その想定が崩れれば損するリスクがあります。それ以外にもいくつかリスクがあります。
取引量の少なさ
一部の商品には取引量が少なく、そのため本来の指数とは異なる動きをすることがある。
運用手数料
ベアやインバースのETF/ETNは、運用手数料が高くなりがち。2倍・3倍などレバレッジが高いと、一般的にはさらに運用手数料が高くなります。
従って、長期保有する場合、そのコストが重くのしかかることもあります。
まとめ
株価下落への投資戦略 ベアやインバース型 ETF ETNの活用は1つのアイデアです。
最終的に、投資は個人のリスク許容度に応じて行うべきものです。
慎重に商品を選び、常に市場の動きを監視し、戦略を練り直す柔軟性が求められます。