インボイス制度は、売手と買手の間で消費税の情報を明確に伝える制度です。
制度概要
売手は買手に対し、適用税率や消費税額を示すインボイスを交付し、買手はこれを保存します。
インボイスには、登録番号、適用税率、消費税額等が記載されており、これによって買手は仕入税額控除の適用を受けることができます。
逆に、インボイス制度適用外の場合、買手は控除を受けられず、税金を追加で支払う必要が出てきます。
この制度は、税務透明性を向上させ、正確な税額の計算と報告を支援します。
インボイス制度のメリットとデメリット
インボイス制度のメリットは、消費税の透明性の向上、正確な税額の計算と報告、そして税務の効率化があります。
一方で、デメリットとしては、新たな記録保持の要件、システムの更新や研修の必要、そして中小企業にとっての負担増が考えられます。
さまざまなインボイス制度における疑問
免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関するQ&A でさまざまなケースの記述があります。
このあたりのQAが気になりますね・・・
取引上優越した地位にある事業者(買手)が、インボイス制度の実施後の免税事業者との取引において、仕入税額控除ができないことを理由に、免税事業者に対して取引価格の引下げを要請し、取引価格の再交渉において、仕入税額控除が制限される分(注3)について、免税事業者の仕入れや諸経費の支払いに係る消費税の負担をも考慮した上で、双方納得の上で取引価格を設定すれば、結果的に取引価格が引き下げられたとしても、独占禁止法上問題となるものではありません。
免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関するQ&A