来週から11月に入れば、今年も残り2ヶ月になります。これからの投資戦略検討に向けて今年の株価を少し振り返ってみましょう。
まずは全体感の把握のため、コロナショックを含めた5年間をみてみましょう。
5年間の指数の推移
5年前を起点とした日経平均とのドル円とマザーズ指数の比較です。
マザーズ指数はコロナショックの水準まで下落が近づいてきてますね。
日経平均 (NI225)
近年、日経平均は全体的に上昇傾向にあることが見て取れます。
特に、2021年から2022年にかけて急激に上昇しており、その後、ある程度の揺り戻しや横ばいの動きが見られます。
しかし、2023年の終わりに向けて再び下落しているのが確認できます。
ドル円 (USDJPY)
ドル円の推移も日経平均と似た動きをしており、2021年から2022年にかけての上昇が特に目立ちます。
それに続く揺り戻しや横ばいの期間も見られますが、全体的に強い上昇トレンドが続いています。
マザーズ指数 (MOS)
マザーズ指数は他の2つとは対照的に、全体的に下降傾向にあります。
特に、2022年から2023年にかけての急激な下落が目立ちます。
まとめ
これらの情報から、日経平均とドル円はポジティブな市場のセンチメントを反映している可能性が高い一方、マザーズ指数はネガティブな市場のセンチメントを示していると解釈できます。
マザーズ指数はスタートアップ企業などの成長企業が多く含まれるため、リスク許容度や投資家の期待に敏感に反応する傾向があります。
そのため、このような動きは投資家のリスク回避の姿勢や、特定の産業や企業への懸念が背景にある可能性があります。
次に、今年の指数の推移を振り返ってみましょう。
2023年 10/23までの指数の推移
次に、2023/1/1を起点とした、日経平均とドル円、マザーズ指数の比較を見てみましょう。
日経平均(NI225)
年初からの上昇トレンドが確認でき、特に5月頃に急速な上昇が見られます。
その後、緩やかな上下動が続いていますが、全体としてはプラスのリターンを維持しています。
ドル円(USDJPY)
年初から緩やかな上昇トレンドが確認でき、日経平均との相関性があるように思えます。
5月以降は横ばいの状態が続いています。
マザーズ指数(MOS)
年初からの下降トレンドが顕著で、特に6月以降に急激な下落が確認できます。
その後も下降傾向が続いており、他の2つの指標とは異なる動きをしています。
まとめ
総じて、日経平均とドル円は一定の強さを示しているのに対し、マザーズ指数は今年に入ってからの弱さが目立ちます。
これからどうする? 次の投資
金利の引き上げにより、借金比率の大きい企業については、引き続き売られやすい可能性はありますが、マザーズ指数がコロナショック水準まで近づいてはきているので、今後の成長が期待でき、割安な企業については、投資のチャンスかもしれません。
一方、ウクライナとロシアの戦争に加えてイスラエルにおいても紛争が起きていることから、今後のショックを想定して、無理な投資は控えたいところでもありますね。