日本の人口は、高齢化が進み、子どもが少なくなっている、という「なんとなく」は誰もが理解していると思うのですが、データを理解している人は少なくないでしょう。
人口が減れば内需が減るので、日本株の投資においては、リスクが発生することになります。
人口は着実に減っている
🇯🇵 Japan's population
— World of Statistics (@stats_feed) February 28, 2024
2016: 127 million
2023: 123.9 million
オーバービューで見れば、2016年と比較して2023年は300万人減っているように見えます。
ここで毎年の増減の推移を見ると、緊張感が走ります
毎年の日本の人口の増減
🇯🇵 Japan's population change, by year:
— World of Statistics (@stats_feed) February 29, 2024
2013: -238,621
2014: -269,416
2015: -284,789
2016: -330,916
2017: -394,421
2018: -444,085
2019: -515,854
2020: -531,816
2021: -628,205
2022: -798,214
2023: -831,872
毎年の人口の減少幅が急激に増えてます。
そもそも、日本人の平均寿命が伸びていたので、あまり人口減が気にならなかったですが、平均寿命の上昇にも限界があり、さらに生まれるこどもの数が大きく減少したため、最近になって数字に現れて、人々の関心が寄せられるようになっています。
人口減少が経済に与える影響
株式投資において、人口が減少することについては、どのような考慮が必要なのでしょうか?
- 消費市場の縮小: 人口が減少すると、消費者の数が減り、市場の規模が縮小する可能性があります。これは、特に消費財やサービスを提供する企業にとって重要な懸念事項です。
- 労働力不足: 労働年齢の人口が減少すると、労働力が不足し、生産性の低下や人件費の上昇につながる可能性があります。
- 社会保障費の増大: 高齢化が進むと、年金や医療などの社会保障費が増大し、公的な財政負担が重くなります。
投資戦略のアイデア
人口減少のリスクを避けるための投資戦略としては、以下のようなアプローチが考えられます。
- 成長産業への投資: 人口減少でも成長が見込める産業やセクターに焦点を当てることが重要です。例えば、テクノロジー、ヘルスケア、再生可能エネルギーなどの分野は、人口動態の影響を比較的受けにくいと考えられます。
- グローバル市場への展開を図る企業: 国内市場だけでなく、海外市場へ積極的に展開している企業に投資することも一つの方法です。これらの企業は、国内市場の縮小に対するリスクを海外市場での活動によって相殺することができます。
- イノベーションをリードする企業: 人口減少による労働力不足や市場の縮小に対応するために、イノベーションによって新たな価値を創造し、生産性を高める企業に注目することが重要です。
- 内需よりも外需に依存する業種への投資: 人口減少の影響を受けにくい、輸出主導型の産業や企業に焦点を当てることも有効な戦略となります。
結論
日本株への投資において、人口減少のリスクを避けるためには、市場の縮小や労働力不足といった問題に対処できる企業や産業に注目することが重要です。
成長が見込めるセクターやイノベーションをリードする企業、グローバルに展開している企業への投資を検討することで、人口減少の影響を緩和できる可能性があります。