ETFに投資するだけで、貴金属に投資できる投資は、手元に現物を持つ必要がなく、流動性も比較的高いので、便利ではあります。
しかしながら、最近は市場価格とETFの価格に乖離が出てきるようで、注意喚起のプレスリリースが、日本取引所より発表されています。
「純金上場信託(現物国内保管型)、純銀上場信託(現物国内保管型)」に関する注意喚起
当取引所上場のETF「純金上場信託(現物国内保管型)」(証券コード 1540)及び「純銀上場信託(現物国内保管型)」(証券コード 1542)について、市場価格が基準価額(一口あたりの純資産額)と比較して高い状態で推移する傾向が継続しています。
4月16日時点の乖離状況は以下のとおりです。
純金上場信託(現物国内保管型) 基準価額11,160.76円 市場価格12,275円
純銀上場信託(現物国内保管型) 基準価額13,219.57円 市場価格16,525円
投資者の皆様におかれましては、当該ETFの取引にあたり、三菱UFJ信託銀行が公表している基準価額に関する日々の情報等(※)にご留意いただきますようお願いいたします。(※)基準価額に関する日々の情報等の参照先(三菱UFJ信託銀行のホームページ)
https://www.jpx.co.jp/news/1030/20240417-01.htmlヒストリカルデータ | データ・レポート | 「金の果実」シリーズ | 三菱UFJ信託銀行...
ETFというのは、実は毎日運営会社が基準価格を公表しており、一般的にはその価格に沿う形でETFの価格が形成されるのですが、金と銀については、市場価格と乖離が発生しているみたいです。
日経新聞でもニュースに
金や銀の現物価格に連動するETFの取引で、東証が投資家に異例の注意喚起。https://t.co/PmiFtM7Y0A
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) April 18, 2024
価格上昇で資金が流入、裏付けとなる貴金属の価値とETFの市場価格の乖離が急拡大しています。金は10%、銀は25%も差。 pic.twitter.com/A2WvqpDPwl
ETFは手軽に現物に投資する方法として、便利ではありますが、乖離が発生するリスクを理解した上で、取引を試みたいですね。
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