こんにちは。今回は、「上場企業の株主になると何ができるのか」というテーマで、投資初心者の方向けに、株主総会や株主の権利についてカジュアルな口調で解説していきたいと思います。
株を買って株主になると、どんなメリットや楽しみがあるのか、そして実際に株主総会に参加するとどんな経験ができるのか、初心者にも分かりやすくお話ししますので、ぜひ最後までお付き合いください。それでは、本題に入りましょう。
株主の基本的な権利を知ろう
まず、株主になるとどんな権利が得られるのかを押さえておきましょう。
株主とは、その会社の一部を所有するオーナーの一人ということになります。
そのため、会社が利益を上げれば配当金を受け取ることができる場合があります。
配当金は業績が良ければ年に一回か二回、株数に応じた形で得られるため、株価の値上がりとは別に収入として期待できる点が大きな魅力です。
さらに、議決権と呼ばれる投票権を行使できるのも株主の基本的な権利です。
多くの企業では1単元（一般に100株）に対して1つの議決権が割り当てられており、株主総会という場で会社の経営に対して賛否を表明することができます。
取締役の選任や企業の重要事項の決定など、企業の方針に直接関わることができるのは大きなポイントでしょう。
また、株主優待の制度を導入している企業では、一定の株数を持つ株主に対して優待券や自社製品などの特典が送られてくるケースもあります。
飲食チェーンの食事券や、小売企業の商品詰め合わせ、テーマパークや鉄道会社の優待券など、さまざまなバリエーションがあるので、自分が応援したい企業や好きなジャンルの会社から株を持ってみると、実際にその優待を楽しみながら投資ができるのではないでしょうか。
株主総会って何？： 初心者でも参加できるの？
次に、株主が議決権を行使する場である株主総会の基本をお伝えします。
株主総会とは、企業が年に一度、株主を集めて会社の状況を報告し、重要事項を最終的に決定するための公式な会議です。
ここでは社長や役員による業績説明や事業計画の発表が行われ、質疑応答の時間も設けられます。
株主総会というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、株を持っている人であれば基本的に誰でも参加でき、招集通知に記載される会場と日時に合わせて足を運べば大丈夫です。
多くの場合、総会はまず社長や経営陣から前年度の業績や今後の経営方針について報告があり、その後、質疑応答で株主が経営陣に質問をする流れになります。
最後に議案の採決が行われ、たとえば決算の承認や役員人事、配当金の決定など、会社側の提案を株主が賛成か反対かで決めていきます。
投票方法は会社によって挙手や投票用紙、あるいは電子ボタンでの投票などさまざまですが、会場に足を運んで周りを見ればすぐに理解できるため、初心者でも心配はいりません。
私が初めて参加した時も、受付を済ませて席に座り、あとは案内に従って流れを追うだけだったので意外とすんなり体験できました。
議決権の行使方法 ： ～投票はどうやってするの？～
議決権を行使する方法については、株主総会に参加して直接投票するだけではありません。まず、総会に出席して場内で採決に加わる方法があり、これは実際にその場の雰囲気を楽しみながら会社の生の声を聞ける魅力的なやり方です。
しかし、忙しくて総会に行けない場合には、郵送で議決権を行使することができます。招集通知に同封されている議決権行使書に賛否を記入し、期日までに返送すれば会社はあなたの意思を受け取って議決に反映させるのです。
最近はインターネットを利用してオンライン投票ができる企業も増えています。ログインIDやパスワードが案内に書かれていれば、スマホやパソコンから賛否を選択して送信できるので、総会に行くのが難しい方でも手間なく参加することができるでしょう。
こうした方法を上手に活用すれば、どの株主も大切な投票権を活かせるので、無理せず都合のいいスタイルを選んでください。
株主総会に参加するメリットいろいろ
ここでは、株主総会へ実際に参加したときに感じられるメリットを紹介します。まず、多くの企業では、株主総会に出席した人にお土産や自社製品、クオカードなどを渡すことがあります。
最近は経費削減や平等性の観点からお土産廃止の動きもありますが、伝統的にお土産を出しているところでは、株主限定の特典が用意されていて、それを楽しみに参加する個人投資家もいるほどです。
また、社長や役員の生の声を間近で聞くことができる点も大きいです。報告資料では分からない熱意や人柄に触れられると、企業への応援の気持ちが高まるでしょう。
さらに、ほかの株主の質問を聞いていると、自分では気づかなかった観点や意見に出会うことがあります。質疑応答で鋭い指摘があったり、会場が笑いに包まれるような面白いやり取りがあったりすると、その企業に投資している人たちがどんな思いを持っているのかが肌で感じられます。
会社側が会場に製品展示や資料コーナーを用意しているケースもあり、実際に製品に触れたり、試食したりできることもあるため、会社のイメージがぐっと身近になるのではないでしょうか。
会社によっては総会後に懇親会を開くこともあり、経営陣や社員、ほかの株主と直接交流できる場が用意される場合もあります。
こうした機会を通じて、企業とのつながりを深めながら投資を学べるのが株主総会の魅力と言えます。
大量の株式を持つと得られる強力な権利も
最後に、一定以上の株式を保有している大株主になると、さらに強力な権限が認められるという点を知っておきましょう。たとえば、大量保有株主に該当するほどのシェアを持っている場合、株主提案権を行使し、株主総会で自分が提案した議題を会社に審議させることができます。
これは配当金の増額や事業撤退など、会社の経営方針に直接意見を反映させる行為であり、議案が可決されれば経営陣にも大きな影響を与えるでしょう。
その他にも取締役の選任・解任を提案できるなど、会社の中枢にまで働きかける手段が用意されているのが大株主の特徴です。
こうした権限は一般の個人投資家にとってハードルが高い面はあるものの、保有割合に応じて会社に対して強い発言力を持てるという事実は、株を持つロマンの一つとして覚えておいて損はありません。
将来的にたくさん株を買い増すことがあれば、会社の運命を左右する立場になる可能性もあるのです。
まとめ：株を持つとこんな楽しみがある
ここまでご覧いただいて、株主になると受け取れる配当金や株主優待、そして議決権を通じて会社の経営に参画する感覚を味わえることなど、さまざまな魅力を感じていただけたでしょうか。
株主総会に参加すれば、企業の生の声を聞いてお土産や懇親会を楽しむこともできますし、大量の株式を保有するようになれば株主提案などの強力な権限を行使して会社を動かす可能性だってあります。
株式投資というと値上がり益や値下がりリスクばかりがクローズアップされがちですが、株主として企業を応援し、その成長を共有する喜びもあるのです。
お気に入りの会社を見つけて株主になれば、毎日のニュースや決算発表が楽しく感じられるようになるかもしれません。ぜひ怖がらずに、そして欲張りすぎずに、自分に合った範囲で株主生活を始めてみてください。
株主になることで得られる体験は、お金の増減だけでは語りきれない豊かさをもたらしてくれるはずです。
あなたもきっと、「株を持ってよかった」と感じる瞬間が来るでしょう。最後までご視聴いただき、ありがとうございました。それではまた次回の動画でお会いしましょう。
