恐怖指数VIXとは?
恐怖指数VIXは、S&P500指数の将来の変動性を予測する指数であり、一般的に市場の不安定性や不確実性の度合いを表す指標とされています。
投資家がVIXへ投資することについて、以下にメリットとデメリットを示します。
メリット:
- ポートフォリオの保険として利用できる:VIXは通常、株式市場が下落する場合に上昇するため、VIXへの投資は株価下落時のポートフォリオの保険として利用できます。
- ボラティリティを活用することができる:VIXは、株価の変動性を予測するため、その上昇や下落によって、投資家はボラティリティの高い市場での利益を得ることができます。
- 短期的に高いリターンが期待できる:VIXは、一般的に急激に上昇することがあり、短期的な高いリターンを期待できます。
デメリット:
- 持続的な保有はリスクが高い:VIXは、短期的な変動性が高く、投資家はVIXに長期的に投資すると、価格の変動リスクを冒すことになります。
- ボラティリティは不確実な指標である:VIXは株価の変動性を予測する指標ですが、これは常に正確ではありません。市場が予想以上に安定している場合、VIXは期待通りに動かない可能性があります。
- VIX自体の価格が不安定である:VIX自体の価格は、株式市場と同様に不安定であり、投資家がVIXへの投資をする際には、価格変動リスクを考慮する必要があります
日本でVIX恐怖指数へ投資する方法
VIXの先物ETFが存在します。1552 国際のETF VIX短期先物指数 円換算した「S&P 500 VIX短期先物指数」に連動する投資成果をめざすもの です。
ETFなので比較的手軽に投資ができます。ただし、こちらの商品は 2024 年 2 月 14 日までに約款変更し、同日を信託終了日として繰上償還を実施することを予定しています。
当ファンドの対象指数はその性質上、短期的に大きな収益機会をご提供できることもあ
る一方、市場のボラティリティが低い状況においては徐々に価値が減少していく特性を有
しており、これに伴い当ファンドも基準価額が逓減する特性を有しております。このため、
基準価額が低水準となり、1口当たりの基準価額における1円の変化が与える影響が相対
的に大きくなったことを受け、2017 年 9 月に、投資家のみなさまに、より適正・円滑な形
で取引を行っていただけるよう受益権併合を実施いたしましたが、基準価額はふたたび逓
減傾向にあります。なお、当ファンドの取引所での取引価格は、市場の需給により影響を
受けますが、理論的には裁定が働くことから、基準価額から大きな乖離が生じにくい傾向
にあり、同様の経過を辿っております。今般、再度の受益権併合の実施についても検討いたしましたが、上述の価格特性を有し
2023.2.14交付目論見書
ていることから、今後もご提供し続けることで将来的に投資家のみなさまの大切なご資産
を減価させてしまう可能性を考慮し、再度の受益権併合ではなく、投資信託約款第 43 条
および第 49 条に規定している「受益者のため有利であると認める場合、またはやむを得
ない事情が発生した場合」に該当すると判断いたしました。一方で、他の商品にはみられ
ない価格特性をもつ商品として、市況によっては短期的に大きな収益機会をご提供できる
こともあり*、それを期待している投資家のみなさまの売却機会に配慮する必要があると
考えました。
そのため、繰上償還の手続を行うことについて通常より早期に決定し、信託期間を無期
限から 2024 年 2 月 14 日までとする投資信託約款の重大な変更と繰上償還手続きに係る
書面決議までの期間を 2 年程度確保する日程といたします。
実際の1552 国際のETF VIX短期先物指数の株価の推移
実際のVIXのボラビリティが激しく変動しても、日本では毎日の変動に上限があるので、上限に達して実際の値動きと異なったり、先物なので、コンタンゴということが関係します。
あまりわたしも正確に理解しているわけではありませんが、同じ価格であったとしても、持ち続けると、右肩に下がるように設計された指数ということです。
つまり、短期的にVIXの上昇を予測して購入することはポートフォリオの分散の観点から有用であったとしても、中長期投資とすると、右肩下がりに下がる力が大きくなるというわけです。
実際に利用するのは、初心者では難しいかもしれません。ポートフォリオの分散や過剰な投資の偏りに対しては意味のある投資であったりします。
正しく商品の内容を理解したいところで、利用するのかを判断することが大切です!