あおぞら銀行が業績発表と予測を公表、大きく株価が下落する事態となりました。
あおぞら銀行は、高配当株として、人気がありましたが、配当の見直しも発表されました。
あおぞら銀行の業績はどうなった？
あおぞら銀行の最新IR資料によると、2024年3月期の通期業績予想が修正され、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に減少する見込みです。
また、配当予想も修正され、以前予想されていた配当が大幅に減額されることが示されています。
これらの修正は、米国オフィス向け不動産ノンリコースローンへの対応と有価証券ポートフォリオの再構築によるもので、今後のリスク削減を目指す取り組みの一環として行われています。
第一に、米国不動産市場への融資が大きな打撃を受けたことです。あおぞら銀行は米国のオフィス不動産への融資が多くを占めていました。コロナ禍以降、在宅勤務の普及によりオフィス需要が減少し、ニューヨークやサンフランシスコなどの主要都市でオフィス空室率が急増しました。これにより、不動産価格が下落し、銀行が設定した担保価値を下回る「担保割れ」が発生し、融資の回収が困難になりました。
第二の要因は、米国金利の上昇に伴う有価証券の評価損です。あおぞら銀行は外貨ETFなどの外国債券を保有しており、金利上昇の影響でこれらの資産価値が下落しました。
また、3Qと4Qの配当が0円の予定となってます。
業績を予想することは可能だったのか？
過去のIRを読んでみると、ノンリコースローンの引き当てを実施していることが、確認できますが、確実に業績が悪くなることを、読み取ることは難しいかもしれません。
業績の悪化を予知するには、これらの数字だけでなく、市場環境や経済情勢などの外部要因も考慮する必要もありそうです。
株価の暴落に対する予防のアイデア
投資家があおぞら銀行の株価急落のリスクの直撃を避けるためには、ポートフォリオの多様化が有益かもしれません。
特定の銀行やセクターに依存しないように、さまざまな業種や地域に分散投資することで、リスクを分散させることができます。
また、定期的なリバランスを行い、市場の変動に応じてポートフォリオを調整することも有効です。
リスク管理の一環として、投資戦略の見直しや資産配分の調整を行うことで、株価急落の影響を軽減することが可能です。
