複利投資は、時間を味方につける賢明な方法です。これにより、初期投資額だけでなく、得られた利益からさらに利益を得ることができます。
この力強い効果を理解し、活用するためには、「72の法則」が非常に役立ちます。
複利とは?
複利とは、投資したお金が生み出す利益が再投資され、元本と合わせて次の期間の利益の基礎となる仕組みです。
このサイクルが繰り返されることで、投資額は指数関数的に増加し、長期的には想像以上の成果をもたらすことが可能になります。
複利のメリットは、時間と共に利益が雪だるま式に増加する点にあります。初期投資が少なくとも、時間をかけることで大きな資産を築くことができるのです。
72の法則
「72の法則」は、複利効果を簡単に計算する方法です。
この法則によれば、72を年利率で割ることで、投資が2倍になるまでの大体の年数を求めることができます。
例えば、年利6%の投資の場合、72÷6=12となり、約12年で投資額が2倍になると予測できます。
このシンプルな計算法は、投資の成長を視覚化し、長期的な目標設定に役立ちます。
年利5%、10%、20%の場合の複利効果
年利5%の場合、上述の通り、約14.4年で元本が2倍になります。
一方、年利10%では、72 ÷ 10 = 7.2年で2倍に、年利20%では、72 ÷ 20 = 3.6年で2倍になります。
このように、利率が高ければ高いほど、元本が2倍になるまでの期間は短くなります。
しかし、高い利率は通常、高いリスクを伴うため、投資を行う際にはバランスを考えることが重要です。
日々の生活でこの「72の法則」を意識するための方法
日々の生活でこの「72の法則」は手軽に活用することができます。
まず、自分の投資や貯蓄の利回りを把握しましょう。
例えば、年利5%の場合、72を5で割ると、約14.4年で投資額が2倍になることが分かります。
この計算を行うことで、将来の目標達成に向けてどの程度の期間が必要か、またどのような投資が効果的かを把握することができます。
銀行の口座に預金した場合、多くの人は金利に目を向けることは少ないですが、0.02%の金利の場合、資産が2倍になるためには、3600年かかることがわかります。
このように、日々の生活の中で何かに投資する際、リスクとともに何年で2倍になるのか、日々計算してみると費用対効果を理解する良いきっかけになります。