私は最近、コンビニのおにぎりやコーヒーが少しずつ高くなっていると感じることが増えました。
日本でも世界でも、じわじわとインフレが進むなかで、給料はあまり上がらないのに出費だけが増えてしまうと家計の負担が大きくなるかもしれません。ただ、インフレは決して悪いことばかりではない可能性があります。企業の利益が増えて投資のリターンにプラスになることもありますし、節約やお金の管理を見直すきっかけにもなりそうです。そこで今回は、物価高から家計を守るための節約術と、インフレに打ち勝つ投資の考え方をまとめてみました。
インフレに負けない守りの節約術 ベーシック編

まずは日常生活での節約についてです。物価高の時期こそ、無理のない範囲で支出を見直すことで家計へのダメージを和らげられるかもしれません。簡単な方法としては、買い物の前に「本当に必要なものか」を一度考えてみることが挙げられます。流行りの断捨離やミニマリストの考え方を取り入れると、不要な出費をカットしやすくなるでしょう。次に、日常的に買うブランド品や高級品をプライベートブランドやディスカウントストアに切り替えるだけでも、味や品質はそこまで大きく変わらないのに価格を抑えられる可能性があります。さらに特売日やクーポン、夕方以降の半額シールのお惣菜を利用するだけでも、意外と出費を抑えやすくなるかもしれません。買った食材を最後まで無駄なく使い切る工夫や、冷蔵庫の中をきちんと把握しておくことも、有効な節約につながりそうです。光熱費が気になる時には、使っていない照明をこまめに消したり、エアコンの温度設定や給湯温度を見直したりするだけでも効果が期待できます。ユニークな方法としては「必要なもの以外買わない」ことを一定期間続ける「No Buy」という取り組みが海外で注目されています。極端に挑戦しすぎる必要はありませんが、週末だけでも買わない日を作ってみると、自分の買い物のクセや本当に必要なものがよく見えてくるかもしれません。
インフレに負けない守りの節約術 追加のアイデア

こうした守りの節約術を少しずつ取り入れても、いつしか「もう削るところがない」という感覚になって疲れてしまう方もいるかもしれません。そこで、楽しくインフレに対抗するアイデアとして、水耕栽培やフードロス削減アプリの活用もおすすめです。自宅の片隅でリーフレタスのような葉物野菜を水耕栽培すれば、約1ヶ月で収穫でき、食費を下げられるだけでなく、植物の成長を観察するという癒しにもつながると思われます。フードロス削減のアプリ「TABETE」や「Kuradashi」では、賞味期限が近い商品が割安で手に入り、高級なお菓子を普段より安く入手できる可能性もあるため、ちょっとした宝探しのような楽しさも感じられます。
インフレに打ち勝つ攻めの投資術

次に、インフレへの対策としての「攻め」、つまり投資について考えていきましょう。インフレが進むと、銀行に置いた現金の実質的な価値が目減りしてしまうリスクがあります。そのため、資産を運用してお金を増やすことが、インフレに対抗する一つの手段となります。ただ、投資にはリスクも伴うため、無理のない範囲で始めることが大切だと思われます。初心者でも取り組みやすいのが、株式や投資信託への少額投資です。つみたてNISAを活用すれば、毎月数千円から分散投資が可能で、運用益が非課税になるというメリットもあります。特にインデックスファンドをコツコツ積み立てる方法は、時間を味方につけられる点で長期的な資産形成に役立つかもしれません。
加えて、不動産投資信託であるREITに投資するという選択肢も考えられます。実物の不動産を購入するにはまとまった資金や管理の手間がかかりますが、REITなら小口から投資でき、景気や賃料の上昇による恩恵を期待しやすい可能性があります。とはいえ不動産市況や賃料には変動もあるため、投資する際にはリスク分散を考慮した方がいいでしょう。
外貨資産は通貨分散の効果があると言われていますが、最近の急激な円安・円高の変動には十分注意したいところです。円高が進むと外貨建て資産の円換算額が減るリスクもあるので、一気に大量の資金を投入するのではなく、積立投資のように段階的に買っていくことでリスクを和らげられる可能性があります。
まとめ
インフレ下では、守りの節約によるコスト削減と、攻めの投資による資産形成をうまく組み合わせることが重要ではないでしょうか。小さな工夫の積み重ねが、今の厳しい物価高騰の時代に大きく役立つ可能性があります。なかには短期間で劇的にお金を増やす方法を求める人もいるかもしれませんが、焦ってしまうとかえってリスクの高い投資に手を出す恐れもあると思われます。無理のないペースで節約や投資を続けていきながら、自分なりの最適なバランスを見つけていくことが大切かもしれません。こうした取り組みを続けることで、インフレの波に飲み込まれず、むしろ人生の楽しみを増やしながら家計を守れる可能性が高まるのではないでしょうか。
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