暴落に備えて過去のリーマンショックを振り返る中国ショック米国ショックに備える

最新更新日 2023年8月23日

最近、中国や米国の経済指標がネガティブで、株価も芳しくありません。

暴落になるのかは不透明ですが、過去のショックを理解することで、今後起こるであろう状況に備えたいですね

リーマンショックとは何だったのか？
リーマンショックを動画で学ぶ

リーマンショックとは何だったのか？

リーマンショックとは、2008年にアメリカの大手投資銀行、リーマン・ブラザーズの破綻（はたん）をきっかけとした世界的な金融危機を指します。この事件は、その後の経済・金融の世界に大きな影響を及ぼしました。

住宅バブル

2000年代初頭、アメリカでは不動産価格が急上昇し、これが所謂「住宅バブル」となりました。

バブルとは、資産の価格が適正価格よりも非常に高くなっている状態のことを指します。

サブプライムローン

住宅購入を容易にするため、信用力が低い人々にも住宅ローンが提供されるようになりました。

これが「サブプライムローン」です。

当初は低い金利で提供されていましたが、金利の調整が行われると多くの人々が返済できなくなりました。

金融派生商品

金融機関はこれらのローンを証券化し、投資商品として売買するようになりました。

しかし、これらの商品のリスクが十分に理解されていなかったため、不良債権が増加するとともに、これらの商品の価値も急落しました。

信用収縮

金融機関同士の信頼が失われ、短期の資金調達が難しくなりました。

このような状況は「信用収縮」と呼ばれ、経済活動に悪影響を及ぼすことが多いです。

リーマン・ブラザーズの破綻

上述の状況が進行する中、2008年9月、リーマン・ブラザーズは破綻を宣言しました。

この破綻は、他の金融機関にも影響を及ぼし、世界的な金融危機の引き金となりました。

世界的な影響

リーマン・ブラザーズの破綻後、多くの国で経済が停滞し、失業率が上昇しました。多くの企業や家計が困難な状況に陥りました。

要するに、リーマンショックは、過度な信用拡大とそれに伴うリスクの認識不足、そして金融システムの脆弱性が組み合わさって生じた危機です。この危機をきっかけに、多くの国々が金融規制の強化や金融システムの見直しを進めることとなりました。

リーマンショックを動画で学ぶ

実際の状況を体験することはできませんが、体感することはできます。おすすめ順にAmazon 動画のリンクを貼っておきます。

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

実話に基づき、４人のアウトサイダーを描いた物語。大手銀行、メディア、政府が否定した世界経済の破綻を予見した男たちによる大胆な投資は、銀行のいかがわしい闇を浮かび上がらせた。そこには人間も物も、何もかも信じられない世界があった。

インサイド・ジョブ　世界不況の知られざる真実 (字幕版)

2008年に起きたリーマン・ブラザーズの経営破綻（いわゆるリーマンショック）をはじめ、世界中を巻き込んだ経済崩壊の真実に肉迫する！金融業界を代表するインサイダー、政治家、大学教授、ジャーナリストなどキーパーソンとなる人物へのインタビューや徹底的なリサーチ、データ収集によってあらゆる観点からメスを入れた本格的な経済ドキュメンタリー作品。