JTについて、ショッキングなニュースが届きました。
ウクライナ国家汚職防止庁は25日までに、日本たばこ産業(JT)の海外子会社「JTインターナショナル」を「戦争支援企業」のリストに加えたと発表しました。https://t.co/sYISeJiWTa
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 26, 2023
JT子会社は「戦争支援」 - ロシアで事業継続とウクライナhttps://t.co/kcDw32c7zo
— 共同通信公式 (@kyodo_official) August 25, 2023
ロシア事業の継続から、ウクライナ国家汚職防止庁が日本たばこ産業(JT)の海外子会社「JTインターナショナル」を「戦争支援企業」のリストに加えたとの報道。
JTの事業を改めて振り返りたい
1. 企業概要
JT (Japan Tobacco) は、日本のタバコ業界を牽引する企業であり、国内における市場シェアは約50%。
そして、国際的にも米国、中国、インドなどの主要市場でその名を轟かせています。
2. 最近の業績ハイライト
2022年12月期のデータを見ると、JTの連結売上高は前期比3.8%の増加で1兆4,014億円を記録。
また、営業利益も7.5%増となり、6,120億円を計上しました。
3. ロシア市場の重要性
ロシアはJTの海外戦略にとって欠かせない市場の一つ。そもそも、ロシアは世界第3位のたばこ市場なので、巨大マーケットです。
2022年1-9月期の売上高は前年同期比2.3%増の2,342億円、調整後営業利益は1.3%増の609億円を達成。
この利益は、JT全体の調整後営業利益の約21%を占めています。
4. ロシア事業のリスク要因
- 事業継続のリスク: ロシア政府が外国企業に対して資産の接収や事業停止といった行動を取る可能性があり、JTも影響を受けるリスクがあります。
- 業績への影響: ロシア経済の停滞や消費者の購買意欲の減少は、JTのロシアでの業績にマイナスの影響を及ぼすと予想されます。
5. ロシア事業の展望
ロシアのウクライナ侵攻を背景に、JTは2023年12月期の連結売上高を前期比5.3%減の1兆3,180億円、営業利益を16.0%減の5,010億円と予想しています。
現在、ロシア事業の継続に向けた模索が行われていますが、未来は不確実。
JTのロシア事業は、その全体業績において非常に重要な位置を占めています。
しかし、近年の地政学的な変動は事業のリスクを増大させており、その影響は投資家にとっても注目のポイントです。
ロシアの政治・経済の動向は、JTの将来的な業績に大きな影響を与えるでしょう。