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日銀とFOMCの金利据え置き解説と、今週のドル円チャートから見る投資のポイント

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皆さん、こんにちは。今回は日本銀行とアメリカのFOMCがそろって金利を据え置いた状況について、投資経験が少しある方向けにわかりやすく解説します。

先週末から今週にかけては、ドル円が148円から150円近くまで上下動を繰り返すなど、為替相場も落ち着かない動きを見せました。

ここでは金利と経済の基本的なつながりをおさらいしながら、実際のドル円チャートの値動きや各資産クラスへの影響、そしてこれからの可能性について、20分ほどでお話ししていきます。

投資判断を断定するのではなく、「こうなる可能性がある」という目線でまとめていますので、皆さんの相場観やポートフォリオ検討の参考になればうれしいです。

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金利と経済のつながり

まずは金利と経済の関係から考えてみましょう。

金利とは、お金を借りるときに支払うレンタル料のようなもので、企業や個人が借入をする際のコストに直結します。

金利が高ければ借金の負担が重くなり、経済活動が抑制されてインフレも沈静化しやすい反面、景気が停滞しやすくなります。

逆に金利が低ければお金を借りやすくなり、企業や個人が資金を活発に使うことで景気を温める効果が期待される一方、インフレが高まりやすい面もあります。

中央銀行である日銀やFRB(米連邦準備制度)は、こうした景気と物価のバランスをとるために金利政策を行い、時には金融緩和や利上げ・利下げを実施しているのです。

最近の動きとしては、FRBが2022年から2023年前半にかけて物価上昇を抑えようと大幅に利上げを進めた結果、政策金利は4%台後半まで引き上げられています。

一方で日本は長い間ゼロ金利を続けてきましたが、物価上昇率の高まりを受けて少しずつ金融緩和の修正を検討し始めました。

そのような状況下で今回、日銀とFOMCはそろって金利を据え置く決定を下し、マーケットは「当局はしばらく様子見なのだろう」と受け止めています。

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今週のドル円チャートの動き

次に、ここ数日のドル円チャートを一緒に見てみましょう。

おおむね148円前後で始まってから、150円に迫るところまで上昇する動きがあったかと思えば、FOMC後には再び149円台から148円台半ばへと急落しています。

この値動きには、利上げ打ち止めへの思惑や、欧米の銀行リスクに対する警戒感、それに伴うリスク回避やリスクオンの巻き戻しなど、複数の材料が絡んでいます。

例えば15日前後は米国の経済指標(小売売上高など)がやや弱めに出たことでドル売りが強まり、一時的に円高方向へ振れました。

その後、FOMCの結果待ちでドルが買い戻されると149円台を回復し、さらに150円に迫る動きも見られます。

しかしFOMC声明が「今後の利上げペースを緩め、年内には利下げに転じる可能性もある」と受け止められたことから、利上げ継続によるドル高シナリオが後退し、ドル円は下落しました。

同じ据え置き決定でも、その後の声明内容や経済見通し、さらには銀行セクターへの不安の度合いなどが複雑に絡み合って為替は動いています。

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各資産クラスへの影響

金利は為替だけではなく、株式やREIT、債券などにも大きく影響を与えます。

まず株式については、金利が高いと企業の借入コストや将来利益を割り引く際の係数が大きくなるため、成長株のように将来の利益を期待して高く評価されている銘柄が下げやすくなる一方、バリュー株や金融関連株などには相対的に追い風となる可能性があります。

REITは不動産の賃料収入を投資家に分配する仕組みですが、金利が上がれば割安感が薄れる面があるものの、経済成長が続けば賃料が上昇し、利回りが維持されることで投資妙味が保たれることもあります。

債券は金利そのものと言っていいくらい直接的に影響を受けるため、利上げ局面では既発債券の価格が下がり、新発債券の利率が高くなる傾向にあります。

利下げ局面ではその逆が起きるため、どのタイミングで債券を買うかがリターンに大きく影響します。そして為替は、日米金利差の動向に敏感です。

金利の高い通貨ほど買われやすく、低い通貨ほど売られやすいという原則がありますが、最近のように「インフレか景気後退か」を巡る思惑が交錯する時期には、ニュースヘッドラインや金融不安要因などに振り回されやすいです。

今週のドル円チャートはまさに、こうした思惑の激しいせめぎ合いを映し出しています。

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今後の可能性と注目点

それでは、金利据え置きが続いた先にどんな可能性が待っているのかを考えてみましょう。

もし次回の会合で予想外に利上げが再開されれば、企業やマーケットにとってはネガティブに受け止められ、為替はドル高や円高方向に急変し、株や債券が下落するリスクがあります。

一方で利下げに転じた場合、一見すると株やREITには好材料のように見えますが、「経済が悪化しているからこそ利下げするのでは」という懸念が浮上し、かえって市場が動揺するかもしれません。

つまり、金利政策は常に景気の状況とセットで考える必要があります。

今後注目される経済指標は、やはり物価上昇率やGDP、雇用統計などの景気関連指標です。

アメリカではインフレが落ち着いてくるのかどうか、日本では賃金の上昇が本格化して物価2%超を定着させられるのかが大きな争点になります。

米国に関しては銀行セクターの不安が完全に払拭されるかどうかも大きな鍵になるでしょう。

こうした材料を踏まえて、日米の金融当局が次に動くか動かないかで、為替はもちろん、株式・債券・REITといった全ての資産クラスが影響を受ける可能性があります。

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まとめ:長期目線を忘れずに、変動局面を乗り切ろう

以上が、日銀とFOMCの金利据え置きを背景に、今週のドル円チャートを交えながらお伝えした内容です。

今回の為替の動きを見ると、ちょっとしたニュースや金融不安で円安・円高が大きく振れることが改めてわかります。

これは投資家にとってチャンスにもなる一方、大きく損をするリスクも伴うということでもあります。

投資をする上では、長期の視点を持って分散投資を心がけるのが大切です。

短期的な値動きやニュースに振り回され過ぎず、自分のリスク許容度に合ったポートフォリオを考えましょう。

金利が据え置かれている今こそ、今後の利上げ・利下げシナリオや世界経済の動向を想定しながら、どんな展開になっても落ち着いて対処できるよう、頭の中でいくつかシミュレーションしてみるのがおすすめです。

今回のお話が、皆さんの投資に少しでも役立てば幸いです。

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