株価が高騰し、割安な銘柄を見つけるのが難しくなった近頃。しかし、そのような困難さを巧妙に回避する一つの戦略が、今後の成長が期待できる国への投資です。では、どのような国を投資対象に選ぶべきでしょうか?
若くて人口の多い国への投資
一つのアイデアとしては、人口が多く、平均年齢が若い国への投資があります。
これは、若く人口が多い国が経済成長の大きなエンジンとなる可能性があるからです。
もちろん、投資先として選ぶ際には、インフラが整っているか、GDPが伸びているか、競争力のある産業があるかなど様々な要素を考慮するべきです。
しかし、本記事では、あくまでシンプルに人口と平均年齢に注目して考えてみましょう。
アジアではインドネシアとフィリピンが興味深い
具体的な国を挙げると、アジアのインドネシアとフィリピンが注目されます。
インドネシアは約2.7億人の人口を持ち、平均年齢は31.1歳。一方、フィリピンは1.1億人の人口で平均年齢24.1歳と、両国ともに若く活力あふれる人口構成と言えます。
これに対して、日本は1.2億人の人口で平均年齢が48.6歳と高齢化が進んでいます。
インドネシアとフィリピンに投資するお手軽な方法
では、インドネシアやフィリピンへの投資はどのように行うべきでしょうか。
手軽な方法としては、米国のETF(Exchange Traded Fund)を購入する方法があります。
具体的な銘柄
・インドネシアに投資するにはiシェアーズ MSCI インドネシア ETF (EIDO)
・フィリピンに投資するにはiシェアーズ MSCI フィリピン ETF (EPHE)
ちなみに、ベトナムの人口1億人前後で平均年齢31.9歳で魅力的なのですが、日本で購入できる米国ETFが見当たらないのです。
米国ETFを購入するリスク
しかし、米国のETFを購入する際には、為替リスクと売買手数料が発生する点を念頭に置くことが重要です。
最近では、1ドル100円から1ドル140円近くまで円安になってしまっています。
しかしながら、今後どれだけ円高に戻るかは不確定要素となっています。
リスクに対する打ち手の1つの手法
そのような状況下でも、ドルコスト平均法を利用し、毎月一定額を投資する方法を検討してみてはいかがでしょうか。
これにより、為替レートの変動による影響を平準化し、長期的な投資を行うことが可能となります。
今回挙げた国々は、人口の多さと若さをもって未来の経済成長への可能性を秘めています。
その可能性を活かすための投資手段として、これらのETFをぜひご検討ください。
ただし、すべての投資にはリスクが伴いますので、ご自身の投資方針やリスク許容度に基づいて慎重に判断してください。