久々の海外旅行でバンコクに滞在しました。
過去の記録を読み解くと、コロナ禍直前 2020/1に インドネシアのJakartaに滞在した記録が最後でした。ただし、写真は多数見つかるものの、記憶がほとんどない状況で、その直後のコロナ感染のインパクトが強かったからなのでしょう。
アフターコロナとして、バンコクを選んだ理由は、円安の中で比較的リーズナブルで日本から近すぎず遠すぎず、過去に訪れたこともあるためです。2019/5以来、約5年ぶりの滞在となりました。
滞在して感じたのは、価格の割高感。以前と比べて高い印象があります。
5年前とタイ バーツの為替レートはどうなった?
ざっくり、25%程度 円安に触れてますので、つまり、そもそも前回よりも25%程度割高に感じている可能性がありますね・・
ビックマック指数で見ても、タイの方が日本よりも高い・・・。
もう少しセグメントに分けて考えてみます
観光客
以前と比べると、日本人の観光客は少なめ、アジアとしては中国からの訪問客が多い印象でした。欧米から来られている方も少なくなさそうです。
実際に色々調べてみると、2019年では、ヨーロッパとアメリカからの観光客が多く、アジアでは中国からの観光客が多かったみたいです。
2023年のデータを探したのが出ておらず、最近の実態は把握しづらいですね。
フード
食事の価格は、大きく振れ幅があるように感じます。
私がよく利用するフードコートの価格帯は、以前よりも高く設定されているように感じます。つまり、観光客向けの価格帯なのでしょう。以前は500円あれば十分楽しめた印象ですが、今回の印象だと、1000円程度出さないと難しい印象です。
一方、地元の屋台のようなところだと、300円出せば食べられそうです。
つまり、観光客向けの価格帯が引き上げられているように感じました。
円安で日本人にとってはかなり生活が厳しくなります。
ホテル
高価格帯のホテルの価格は、コロナ前よりも価格が上がっているように感じます。
一方、東京の高級ホテルと比べると三分の一程度なので、安いですが、それでも1日3万円程度でした。コンラッドのラウンジアクセス付きのお部屋を今回はセレクトしました。
しかし、低価格帯のホテルも多数ありますので、ホテルもかなりグレードによって価格にブレがあるみたいです。
そもそもホテルの数が多いので、低価格帯は競争も多く、価格は抑え気味な気がします。
高級ホテルの価格は急上昇、リーズナブルな価格帯のホテルはそれなりに上昇、という印象でした。
公共交通機関
わたしは、今回、電車を活用しましたが、電車の切符は東京より少し安い程度の印象でした。
都心の移動であれば、電車で十分ですね。住民も利用する公共サービスの価格については、リーズナブルに抑え気味の印象です。
街を歩いて気づいたこと
5年前の記憶が曖昧ではありますが、
日本企業の進出が目立っているように感じますね。日本での成長が人口減で厳しいので、海外に目を向けている企業が多いからでしょう。
特に日系の飲食店をよくみました。ただ、日本よりも価格が高く、せっかくの海外なので、利用することはありませんでした。
印象的:ルイヴィトンに行列
行列して並んでて驚きました。東南アジアでも、人気のようです。現地の方なのか、観光客の方なのか、わかりませんが、黄色人種の方が多く並ばれていました。国籍はわからないですね。
余談:帰国時のカタール航空のラウンジに驚いた
今回は、JALのファーストクラスだったので、カタール航空のラウンジも利用できたのですが、このサービスが驚きです。富裕層が喜ぶサービスが盛りだくさんのように感じました。
・テクノロジーによる合理化と決別、ヒトによるホスピタリティを重視した接客
・フォークとナイフは料理の毎に交換
・ワインはその場でついでテイスティングできるように
・ワイングラスは白ワインと赤ワインでサイズ分けてる
・料理も比較的豪華
これが実現できているもう1つの背景は、このラウンジはダイアモンドなどのフレクエントメンバーは一切入れず、実際にビジネスとファースト利用者しか利用できないことでしょう・・・
一方、富裕層の求めているニーズに対して素直に合わせている傾向を感じます。
タイから学ぶ日本の観光産業と投資
日本ではインバウン丼が一時話題になりましたが、ニーズを分けて、セグメントに応じた適切なサービスを適切な価格で提供することが、大切だと思います。
大事なのは、単純に観光客が多いから、その地域で同じもの/レベルの低いものを単純に高く提供するのではなく、付帯するサービスとセットで考える必要がありますね。
適正価格で適正サービスを上手に組み入れることができるホテルや飲食が、今後の成長には求められるので、この辺りをよく確認して、株式投資においては活用したいところです。
日本に住んでいると、外の世界で何が行われているか、一次情報で確認することができません。
円安で厳しい状況ですが、機会があれば海外に行って、現地の生活や状況を把握することも今後の投資に活用できると思ったりします。