プラスサム、マイナスサム、ゼロサムとは何のこと?
市場において、プラスサムゲームは、市場全体が成長し、すべての参加者が利益を得ることができる状態を指します。
つまり、市場全体が拡大し、企業の価値が上昇することで、株主や投資家などすべての参加者が利益を得ることができる状況です。
一方、マイナスサムゲームは、市場全体が縮小し、すべての参加者が損失を被ることができる状態を指します。
つまり、市場が縮小し、企業の価値が下落することで、株主や投資家などすべての参加者が損失を被ることができる状況です。
そして、ゼロサムゲームは、市場全体の成長や縮小がなく、参加者間での利益のやり取りが限られている状態を指します。
つまり、一部の参加者が利益を得るためには、他の参加者が損失を被る必要がある状況です。
株式投資はプラスサム?
株式投資がプラスサムゲームと言われる理由は、株式市場全体の値上がりが期待できるためです。
株式市場は、企業の成長や経済の発展に伴い、長期的には上昇傾向にあります。そのため、株式投資家が株式を買って保有している期間中、その株式が値上がりすることが期待されます。
このように、株式市場全体が長期的に上昇傾向にあるため、株式投資はプラスサムゲームと言われるのです。
ただし、短期的には株式市場が下落することもありますので、株式投資にはリスクが伴います。
また、市場が成長しなければ、プラスサムとはなりません。特に日本は人口減少に向いているので、注意が必要です。
マイナスサムの例
海外のカジノや賭けにおいては、プレイヤーが賭けに勝った場合、カジノ側がその賞金を支払うことになります。しかし、カジノ側は賭けに負けた場合には、プレイヤーから受け取った賭けの金額を手数料として一部取ることがあります。
つまり、海外のカジノや賭けはマイナスサムゲームであり、全てのプレイヤーが負けた場合、カジノ側が収益を上げることになります。また、多くの場合、海外のカジノ側が勝つ確率が高く設定されているため、プレイヤーが勝つことは困難であるとされています。
このような海外のカジノや賭けにおける手数料が、マイナスサムゲームの代表的な例と言えます。
ゼロサムの例
オセロは、2人でプレイするボードゲームです。オセロの場合、プレイヤー同士の勝敗は常にゼロサムゲームです。一方が勝つと、他方は必ず負けます。
例えば、プレイヤー1が4つの石を置き、プレイヤー2が2つの石を置いたとしましょう。この場合、プレイヤー1は、プレイヤー2の2つの石を挟んで、石を裏返すことができます。結果として、プレイヤー1が6つの石を持ち、プレイヤー2は0つの石を持つことになります。
この例では、プレイヤー1が6つの石を得た分、プレイヤー2が失った2つの石が対応しており、合計はゼロになります。つまり、オセロはプレイヤー同士の勝敗が常にゼロサムゲームであると言えます。
まとめ
プラスサムで戦う方が、マイナスサムやゼロサムよりも利益を得やすいことが言えます。よって比較的競争が低く市場成長の高いセグメントを意識して投資することも、大切です。